2002年7月30日(火)

 今、先生に、「子どもが自分で、価値判断をして、それに伴い行動し、そしてもし失敗をしても、人のせいにしないで、その責任は自分がとる。これが人間として自立することであり、そんな人間に育てることが大事なんだということ。」
そのためには、どうすれば良いかということを教えてもらっています。
 ・能動的な聴き方や、私メッセージなどで、子ども自身に、今の自分の気持ちに気づかせること。
 ・勇気付けの言葉かけをしたり、常に親は子どもの味方なんだということを言葉や態度で、子どもに知らせる。
 ・子どもの問題を親が変わって解決しようとしないで、誰の問題なのか、整理する。
など、親は、子ども自身が問題を解決するための手助けをするだけなんです。

でも、親の手助けが正しいのか、間違っているのかなんて、自分ではわかりませんよね。
だから皆、友達の意見を聞いたり、親業とか、自分の性格に合った他のサークルや勉強会に参加したりと、一生懸命子育ての勉強をしているんです。(その中の選択肢のひとつに、このミニトマトが存在すればとてもうれしいなと思います)

人は往々にして、自分の物差しで、他人をはかってしまいがちです。何も問題のない子どもをお持ちのお母さんは特に、問題を持っている子どものお母さんを非難します。それが、親しい人だったら、「私が教えてあげないといけない」と思って、親切心から、「あなたの子育てが間違っているからこんなことになったのよ。反省しなさい。」とその人の子育てを否定するのです。
反対の立場になって、想像してみてください。今、子どものことで、どうしたら良いか悩んでいる時に、自分の今までの生き方を否定されたのです。親は立ち直れませんよね。親の性格も違えば、子どもの性格も違うんです。その人が成功したからといって、他の人が同じやり方で成功するとは限りません。悩みを持っている人自身が、自分に合ったやり方を見つけなければいけないのです。周りの人は、その人を否定したり、責めたりしないで、悩みを聴いてあげることが大切なのではないでしょうか。

 これと同じことを親だから私の言う通りにしなさいと、自分の子どもにもしてきていませんか。
何か失敗をしたら、「だから言ったでしょ。お母さんの言う通りにしないから。」と、子どもの行動を否定し、自分の思うとおりにさせようと思っていませんか。大人が世間体を気にするように、子どもたちは、親の権力が強ければ強いほど、自分で考えることをしないで、親の顔色を見ながら生活しているのです。これでは、子どもが自分で考え、行動できるはずがありませんよね。


我が家の子どもたちは、今年でみんな義務教育を卒業しました。
それに伴い、私自身、地域の学校や、保護者との関わりあいが少なくなり、寂しさと同時に、気持ちにゆとりを持つことが出来るようになりました。そのせいなのか、今までの勉強会は、自分自身の気持ちの整理をするのが精一杯でしたが、最近は、先生のお話を聴いていると、「そうだ。そんなこともあったな」、「私は子どもにこんな対処の仕方をしたな」など、今までの私の行動を振り返ることが出来るようになったのです。そして心の中で、反省したり、我ながらよくやったなと、自己満足したりしています。私は、ちょうどいい時期に親業に出会えてよかったと感謝しています。
 以前から思っていたことなのですが、先生のお話を聴くたびに、もっとたくさんの人がこの場にいたらきっと人生観が変わるだろうなといつも思っていました。これは大きなお世話かもわかりませんが、最近、特にこの思いが強くなりました。「この輪を多くの人に広げて行きたい」と切実に思っています。