6月14日(水)神辺町隣保館にて、ちびっこサークルの育児学習がありました。
質疑応答形式で親業インストラクターの菅原晃子先生が講演されました。

●野菜ぎらいで困っている

 栄養のバランスは大事だが、野菜を食べないと言って、お母さんが心配そうな顔をして見ている方が、子どもにとってはとても辛いのです。子どもはとても敏感だから、大人が神経質にならない方が良い。そして、子どもが食べたくないと言う気持ちを、大人がわかってあげる事が大切です。子どもはお母さんがわかってくれると嬉しいものなのです。それでも心配なら、子どもが食べやすい調理方法を工夫したり、同じ栄養を持っている別の野菜や果物、いも類などにかえてみるのも良い方法だと思います。

子どもの周りにいろんな大人がいて、その人達の子どもに対する言葉掛けが気になる。
 家族の言葉掛けが気になるよりまず、自分の言葉掛けが適切であるかと言う事を考える事です。自分が勉強して、言葉掛けに気をつけていれば、子どもは、周りがどうであろうと良い方向に変わってくる。子どもが良い方向に変わってくるのを見れば、他の家族も自然に考えが変わってくるものです。

●子どものオネショが気になる
 排せつに関わる筋肉の発達は、大変個人差が大きいものですから、トイレの失敗はまずい事とお母さんは考えないことです。
子どもが、いろんな失敗をした時、お母さんが優しく接してくれると、こんな自分がいきていても大丈夫なんだと、子どもは安心します。失敗した時こそ親子の心の掛け橋がかかるときです。子どもに「パジャマや、お布団がぬれて気持ち悪いね」と
暖かい言葉を掛けてやって下さい。そして「今日は、オムツをする?、それともパンツでねる?」と聞き、子ども自身に、今日どうするか決めさせる。決めた結果、成功しようと、失敗しようと、子どもを非難しない。成功したら「今日は、オネショをしなかったね。よかったね。」失敗したら「今日は、オネショをしたんだね」と優しく声をかけてあげるだけでいいのです。親から優しく声を掛けられると、子どもは自分自身で、その時の自分の気持ちを感じる事が出来、自分で自分を励ませる子どもになる。お母さんが「良い子だね」と誉めると、お母さんが誉めるから頑張る子になってしまう。誉められるから頑張るのではなく、自分で納得して、実行できる事が大切なのです。

●長男がいやな事をはっきりと言葉にだして言う事が出来ない
 大人が「こうしては、だめですよ」「ああしなさい」「こうしなさい」と言うような言葉使いはやめることです。それに変わる対応として、「友達が傷ついてしまうと思うから、恐くて言えないんだね」と言うように、まず、子どもの気持ちをお母さんがわかってあげることが大切です。お母さんは自分の事をわかってくれていると子どもが感じた時、自分に対する励ましの気持ちが沸いてきて、自分の気持ちを友達に言えるようになる。家庭で「・・・くんは、今こう思っているんだね」とか、「・・・ちゃんは傷つけられるのが恐いんだね」「辛い気持ちになるんだね」など、精一杯子どもの気持ちを分かってやる言葉掛けを練習する必要があります。

●長女は我慢をする事をしない。パズルなど、難しくなるとすぐやめる。そして、おもいどうりにならないとすぐ泣く。
 何かを途中でやめたり、何かから逃げ出したりする事は、悪い事ではない。
その時の自分の気持ちを子ども自身が気付く事が大切です。
子ども達は、その時自分にできる精一杯の事をやっているのだと理解して、子ども達を見ていきましょう。

●夜鳴きに困っている
 夜鳴き、かんしゃくは1歳から2歳にかけて一番ひどくなる。これから、情緒が発達してくるので、今まで感じなかったことが、何かわからないけれど感じてくるからです。でも、処理の仕方がまだ未熟なので、夜鳴きやかんしゃくとして現れるのですから、順調に心が発達しているのだと理解してください。