やまびこ(綜合的)学習 「私たちの未来日記」 中条小学校 6年生

 平成大学の学生さん達と一緒に
今までの事について感じた事を
発表しています。
 上の写真は、あしたばの家に行った
時の交流会の写真です。
 黒板には、あしたばの会員さんが
ビーズで作ったイルカののれんや、
絵手紙が貼ってありました。

 あしたばの家
●あしたばが開かれている日
  火曜日
  木曜日
  土曜日
  急な時は相談にのる
  9時〜17時

●あしたばってどんな所
 お年寄りを中心にいろいろな方が来るところです。スタッフの方が、来られた方の手伝いをしています。食事はもちろん、お風呂にも入れてくださいます。介護を必要としている人の役に立ちたいと思い、あしたばの家を開いたそうです。風船バレーなど楽しくリハビリをしたりしています。スタッフの方もやさしく「おはよう。ありがとう。」あいさつが一番うれしいです。

●あしたばってなに
 あしたばは草花です。つんでもつんでも次の日には芽がでます。いやな事があっても悲しい事があってもくじけずにがんばろう。と言う意味でつけられたそうです。
 実際にハウスの周りにあしたばやへちまが植えてあります。そして、へちまのたわしや化粧水を作って売っています。(ボランティアの方々も自分の家でへちまを作ってくださり、1本500円で売ってます)



風船バレーをしています。



授業では、平成大学の学生さんもこられて、6年生に混じって意見発表をされていました。
 以前より疑問に思っていたボランティアの真の意味を知りたくて、大学でボランティアを始めたと言われた方が「皆と一緒にいろんな事を体験して、友達が増えたし、心が豊になった。そして、ボランティアでは、人とのコミュニケーションが一番大切だと言う事が分かった」
 6年生の意見で、「まず、身近なおじいちゃん、おばあちゃんとなかよくしなければと思った」と発表していました。
最後に、あしたばの会員さんが、「家にいると、とても辛くてさびしかったけれど、あしたばに来ると、話し相手ができて、とても楽しい。皆が来てくれてとても嬉しかった」と話をされていました。
こういう体験を通して、いろんな立場の人と交流することで、それぞれの人がいろんな考え方や価値観を持っている事を知ることができ、相手の立場になって考える事が出来る。そして、今自分には何ができるだろうかと言う事を見つめなおす、良い機会になるのではと感じました。
 
私は、まだ誰かを介護すると言う事をした事がないから、介護の辛さや苦しさを知りません。それにたずさわっている方々は本当に大変だろうと思います。あしたばを取材して、私は介護について認識があまかった事を感じました。

 98歳になる私の祖母が2〜3日前からあしたばの家に通っています。身体は丈夫なのですが、足が弱っていて、ひとりでは歩けません。祖母は子どもの頃から奉公にだされ、戦争を体験し、9人の子どもを育てました。昔の人は、ほとんどそうなのでしょうが、生きるために私には想像も出来ないような苦労をして来たと思います。そして、祖父を亡くし、上3人の子どもを亡くし(その中の1人は、私の母です)、人には言えないような辛い思いもいっぱいして来たと思います。でも私には、祖母はとても幸せな人生を送っているように見えます。親戚の皆は、くちではいろんな事を言っていますが、祖母を愛していると言う事がよく分かります。この度も、あしたばの件で「お金はどうにでもなるからおばあちゃんが行きたいと言ったら連れていってやって」と叔母たちから電話がありました。そして、孫である私が、送り迎えをしています。私が、98歳になったとき、自分の子どもや孫がどれだけ私に優しい言葉を掛けてくれるだろうかと考えると、祖母がうらやましくなりました。
 一番下の三男は全国的にニュースになった神辺西中学校の2年生です。中学校の先生も保護者も、何事にもやる気のある、すなおで、ルールを守れる子どもになってもらおうと、今一生懸命努力されています。、「中学時代にルールを守る事を教えないと、社会に出たとき、社会のルールを守れない子になる」「学校が騒がしくて勉強ができない」など、保護者会でもいろんな意見がでて、遅くまで話をする事も有ります。このことも大切な事なのでしょうが、
祖母やあしたばの人達との関わりの中で私は中学校の問題がとてもささいなことのように感じました。
ここに来ている人達は明日の事を考えず、今を一生懸命楽しみ、幸せだと感じている。先生や保護者(私も含めて)や生徒達は、今の生活や子育てを楽しみながら生活しているのだろうか。長い人生の中で、昔を振り返った時、「自分の人生はなかなかいいんじゃない」と胸をはって言えるだろうか。まず、皆が、自分を振り返る必要があるように思います。




後ろにうつっているのがヤクルトの空で作った
おみこしです。

あしたばに来ている人とスタッフの方たちです

98歳になる私の祖母です。

 カメリア(農協の介護支援センター)の人達がヤクルトの空でおみこしを作って中条農協にこられた時の写真です。