理想の家族って何でしょうか。
その理想は誰が考えるのでしょうか。
お父さんの考える理想の家族、お母さんの考える理想の家族、子ども達一人一人が考える理想の家族、多分、みんな少しずつ違うと思うんです。だって、それぞれ考え方が違うから。

愛し合って結婚したけれど、結婚生活は、想像とは少し違った。
待ち焦がれた子どもが出来たけれど、こんな子どもに育てたつもりはなかった。
こんな家庭に生まれてこなければ良かった。

すべて、自分の思い描いていた理想を他人に強要しようとするから、「こんなはずじゃなかった。」という思いになるのです。
じゃあどうすればいいのでしょうか。他人を変えることは出来ません。変えることが出来るのは自分自身だけです。

自分は、今、何を悩み、何を気にしているのか、その理由は何か、そして、何を望んでいるのか、まず、悩んでいることに気付くことが大事です。悩んでいることが何かわかれば、そのためにはどうすればいいのかがわかってきますよね。
そして、自分を取り巻く人間関係の中で、自分が「幸せだ」と感じることが出来るようになるには、自分がどのような行動をとればいいのでしょか。強気に出ることもあるだろうし、いったんこちらが、引くこともあるでしょう。
前にも言ったように、「他人はかえられない」「自分のいだく理想は、自分だけのもの」それが、正しいかどうか、だれにもわからないのです。そう考えると、いままで、受け入れられなかったことが、「なぜ、こんなにこだわっていたのだろう」と気付くはずです。
理想はまさに、自分のこだわりだと思います。このこだわりを頑固に家族に押し付けようとすると、大人の心はお互いに離れ、そして、子どもたちの、これからの成長の芽を摘み取っているのです。
まず、家族一人一人に目を向けてください。みんな、かならず良いところ(自分の気に入ったところ)を持っているはずです。そこを認めて、相手に通じるように言葉に出してあげてください。その時、自分は幸せだと感じるはずです。(これは、私も経験しているので確かです。)これを繰り返していくと、必ず、「私って幸せだ」「我が家は理想の家族だ」と思えるはずです。
そして、つらい時は、つらい気持ちを誰かに聞いてもらうことです。自分のつらさをわかってくれる友達がいれば最高に幸せだと思います。


我が家は、みんな、自分の好きなように生きているなと、私は思っています。
主人は、仕事と好きなフォーク、私は、パソコン、子供たちは、少しはめをはずすけれど、自分が思っていることは、実行しています。(子どもに言わせると、我慢をしているとのことですが、)みんなバラバラのように見えるけれど、私は、我が家がとても心地よいところだと感じています。

我が家の子ども達も義務教育を卒業し、そろそろ、自分の人生を真剣に考える時期が来ています。
そして、一人、また一人と、我が家を巣立って、都会に出て行こうとしているのです。
これから、子ども達は、自分の理想とする人生に向かって、今自分が出来る精一杯のことをするでしょう。(私から見ると、ぜんぜん真剣に考えていないように思えますが。)

巣立っていった子ども達に、対して、離れていれば特に、親は、何もしてあげることが出来ないのです。子どもたちが、自分の力で、乗り越えていかなければいけないのです。だからこそ自分の人生になるのだと思います。

もし、乗り越えられず、帰ってきたら、その時は、温かく迎えてやるつもりです。

我が家の全員が、自分で「私は幸せだ」と思えるような人生をおくってほしい。
これがわたしの理想であり、夢です。