平成13年1月26日(金) 神辺公民館にて

 ここにコップの水が半分入っていますが、「半分しかない」と思ったら、《不平不満、愚痴,泣き言,悪口,文句》になります。
でも、「半分も残っていて、嬉しい、楽しい、幸せ」と思ったら、同じ現象でも喜びになりますね。また、「誰かが、私のために残してくれたんだ。ありがとう」と思う方法もあります。どれも現象は同じです。でも、「半分しかないじゃないか、不愉快だ、つまらない」って思いたい人は、それは趣味の世界ですから、そう思ってもいいですよ。
現実は、コップに水が半分入っているという事実だけです。
それを「半分しかない」とか「半分も入っている」と思うのは,その人の思いようなのです。この世の中で起こりうる出来事はすべて、自分が「こうだ」と決めているのです。だって、本質的に悲しいこと、辛いこと、悲劇、不幸というものは、宇宙にはどこにも存在しないんですから。喜びも、悲しみも、楽しいことも、辛いことも、すべての現象は全部「私」がその意味を決めているのです。そして、私が決めた瞬間に「幸」にも「不幸」にもなるのです。せっかく、この世に命を授かったんだから「私は、幸せだ」と思って生きたいですよね。

 私は、40数年間の自分を振り返ってみて、「私は幸せな人生を歩んできたな」と思っています。これから先、良い事も悪い事もいっぱい起こるでしょう。それがすべて、私を今以上に成長させてくれると思うと、楽しくなります。
ときには、いやになる事もあるかも知れません。そんな時は「私って、人間らしくていいじゃない」と思うことができ、辛い事、苦しい事が、あまり、気にならなくなります。
 こんな風に思える自分がとても好きなのです。自分を好きになれば、苦しい事、辛い事も「ど〜んとこい」と跳ね除けるだけの力を持つことができます。私だけかもしれませんが、物は思いようで、人に迷惑を掛けない程度に自分の都合のいいように思ってみてはどうでしょうか。