平成12年7月18日(火) 神辺公民館にて

 笑いにはいろんな効用があるのをご存知ですか。
皆さんは、面白いから笑う、楽しいからいつも笑顔でいられると思っていませんか。笑顔には、面白さを高め、楽しさを増やす効果があるのです。そして、笑いは、人を元気にさせ、人を癒す事ができるのです。また、医学的に、免疫効果を高める働きもあるのです。笑いの中には、楽しいから、面白いから笑うと言うことの他に、初対面の人が挨拶を交わす時に、何気なく笑う。親しいもの同士がすれ違うときに、笑顔を見せる。「社交の笑い」があります。私達の日常の笑いのほとんどは、この「社交の笑い」なのです。そして、この笑いによって、お互いの緊張を和らげ、安心感を与えます。互いに、笑顔を交わすことによって、コミュニケーションがはかられるのです。
 相手が笑顔を見せると、意識しているわけでもないのに、自分も笑顔になっている。反対に、自分が笑顔を見せれば、相手の緊張も解け、笑顔をみせてくれます。相手の笑顔につられて笑顔になるのです。
 家庭で、朝起きて笑顔で「おはよう」と言うのと、顔を見せずに、ただ「おはよう」というのとでは、コミュニケーションという観点から見れば、その効果は、まったく違ってきます。家庭を明るく、家族の一人ひとりがその日1日を楽しく過ごすために、今日からお互いに顔を見合わせて、笑顔で「おはよう」といってみませんか。
 また、特に楽しい事が無くても笑顔を作っていると、何気ないことでも、面白さの度合いがまして、自然と楽しい気持ちになるといった経験はないですか。毎日明るく楽しく過ごしたいと思うなら、鏡に向かって笑顔を作る練習をして、いつも笑顔でいるといいですよ。笑顔が楽しさをもたらし、その楽しさが又笑顔にしてくれる。笑顔を浮かべていればそれだけで楽しくなると言う事です。
 楽しければストレスが減り、当然健康にも良い影響を与えることになります。ガン患者に喜劇を見せたら、ガン細胞を撃破するNK細胞が活性化すると言う事が,実験でもあきらかになっています。笑う事で、ガンに対する抵抗力が増強することが、証明されているのです。
 満腹した赤ちゃんが、すやすや眠っています。時々なんとも言えぬ笑顔を見せます。満ち足りた幸せな微笑みを顔全体に浮かべます。「天使の微笑み」といのは、このような笑顔ではないでしょうか。こんな時、母親は快い幸福感に満たされます。そして、赤ちゃんを見て、思わず微笑むはずです。こうして、赤ちゃんは、自分が笑うことでまわりのものを幸せな気持ちにさせるのです。
 私達は、楽しいから笑顔で生活すると言う考えから1歩踏み出して笑顔で生活することで、楽しさを招くという積極的な考え方で生活してみませんか。きっと、あなたの笑顔に引き寄せられて、楽しさや幸福が向こうからやってきますよ。